新春こだま&ワイドビューフリーきっぷの旅

  毎年JR各社年末年始限定で発売されるフリーきっぷ、その中で今や数少ないグリーン車に乗れるその類のフリーきっぷを使い
普段乗れないグリーン車に乗ってみよう。今回はJR東の「正月パス」をねらっていたのだが、ふるさと行きの乗車券発売の為「正
月パス」は発売しないとJR東日本より発表された。ならば、第2候補のJR東海「新春こだま&ワイドビューフリーきっぷ(グリーン
4回用)15,000円」を使いJR東海のグリーン車に乗ってみようと思う。


1月1日(金)

高崎4:37(急行能登)→6:05上野6:10→6:18東京6:33(新幹線こだま631号)→9:16名古屋10:00(ワイドビュー南紀3号)→
   5:21         7:05               7:56(新幹線こだま637号)→10:46

10:22桑名10:43(養老鉄道)→11:58大垣12:17(特急しらさぎ6号)→12:44
名古屋12:48(特急ワイドビューひだ11号)→


15:17高山15:36(特急ワイドビューひだ36号)→18:23米原18:50(特急しらさぎ14号)→19:46名古屋19:58(新幹線こだま682号)→22:47東京
                                                                          (新幹線こだま680号)→22:17


 今回も最近使い慣れてきたボンネットのイケメン列車で旅を開始しよう。高崎始発として便利かつレアな列車「急行能登」で出撃すべく気合いを入れ家を3時に出発。車で高崎へ行ったのだが昨夜は大晦日、がっちり飲み過ぎて家を出る時点でまだ酔っぱらっている。運転はおまかせ。高崎駅東口立体駐車場へ車を駐め高崎駅へ到着。電光掲示板を見ると・・・「強風の為、急行能登・寝台特急北陸は運休」の文字がスクロールしている。ヤバイ。こいつに乗れないと念入りに練った計画が崩れてしまう。当初の計画通りに事を進める為には何とか東京発の「新幹線こだま631号」に乗車せねば。・・・考える。とりあえず準備してあった都区内までの乗車券と急行能登の自由席急行券を払い戻して東京へ少しでも近づく為、車で関越道高崎ICを目差す。そして高崎ICの入り口まで来てふと我に返る。トラブル発生の時の鉄則その1:ジタバタせず動かない。そうだ!このまま車で東京へ向かったとしても東京駅前駐車場なんて聞いたことない。どこか東京近郊の駅前駐車場に車を駐め、なおかつそこから列車に乗り東京駅まで到達して新幹線の時間に間に合うには、その駐車場と駅の位置関係を事前に完璧に把握していなければ無理、その上、関越自動車道もかなりぶっ飛ばして行かなければ無意味な行動に終わる可能性大。
 やっと酔いから冷めてきた脳が冷静な判断を下しだした。高崎駅へ再度戻り、「新幹線こだま631号新幹線指定券(グリーン)」の取り消し手続きをして、普通上野行き始発列車にギリで飛び乗る。



八重洲口みどりの窓口で、「こだま637号」のグリーン車指定席券を無事手に入れ今年最初の新幹線乗車。「こだま」だけど700系。
グリーン車乗車率は半分程度。当初乗車予定だった東京駅始発「こだま631号」のグリーン車指定券は売り切れだった。多分同じ切符を使った人達がその列車で出かけたんだろう。
とりあえず落ち着いた所で朝飯にする。
朝食の割にはちょっとヘビーだったか。脂身の多い牛肉は冷めると白く固まってしまう。要注意。
素晴らしく美しい富士山を元旦に眺められて今年もさい先良し!!
名古屋駅到着。空き時間が出来たのでセントラルタワーに上りスタバで名古屋の街を見下ろしつつコーヒータイム。特急ワイドビューひだ11号名古屋駅入線。
ここでようやく当初の予定に追いつく。在来線トップクラスの快適性を誇るグリーン車に乗り込む。
名古屋から岐阜駅まではグリーン車の10号車は最後尾。岐阜駅で進行方向が逆になるためこの時点でシートは後ろ向きにセットされている。名古屋駅出発
岐阜に近づくに連れて雪が強く舞い始める。
岐阜駅到着。ここで進行方向が変わりグリーン10号車が先頭になる。雪の高山本線。
上り特急とすれ違い
アテンダントの女性がグリーン車のみおしぼりサービス。
飛水峡信号所通過。
鷲原信号所で2本目の上り特急とすれ違い。
少ケ野信号所通過し、下呂駅でほとんどの客が下車。
車内販売が身動き取れない程混雑していた車内は静かになる。
雪の影響で上り列車は遅れているらしい。
禅昌寺上呂飛騨宮田飛騨小坂渚駅と通過し列車は進む。
シートピットはもちろんだが窓がとても大きくまさにワイドビューな車内。在来線の特急ではオーシャンアロー、サンダーバードなどと共にかなりハイレベルで快適。
久々野駅で3本目特急とすれ違い、高山駅の1つ岐阜寄りの飛騨一ノ宮駅で普通列車とすれ違い
高山駅に近づいてくるとこの列車も遅れ出す。
高山観光車内アナウンス
高山駅到着
おととし訪れた時に停まっていたかわいいピンクのラッセル車が同じ場所に留置されていた。
高山駅で先頭から4両目以降を切り離し、列車は富山へ向かい走り去る
5分程度遅れて到着した高山駅。改札の外には次に乗る予定の「特急ワイドビューひだ36号」に乗車しようとする客でものすごい行列が出来ている。次はその列車に乗り折り返し米原へ向かう予定。自由席に乗車予定。駅の外に出て周囲を見学しようと思っていたが席を確保せねばならぬので断念。そのままホームに留まる。すると列車が入線してきた
席を確保し駅弁も確保。これで1,050円はお買い得。
上質レアの飛騨牛はやわらかい(^_^)
こっちはヒモを引っ張ると蒸気であったかくなるタイプ。こちらも1,050円。
思った以上に強力で熱くて食べられないくらいになった。
普通車もそれなりに乗り心地の良い列車であった。
岐阜駅で名古屋行きと大阪行きが分割される。
関ヶ原が近づくに連れて雪が強くなってきた関ヶ原駅出発
米原駅到着。ここで北陸からやって来る「特急しらさぎ」に乗り換える。
ここまで乗ってきた列車は大阪へ向かい出発
さて、わざわざ米原駅まで来たのは「特急しらさぎ」のグリーン車に乗るためである。新幹線改札へ行ってみるとそちらもかなりダイヤは乱れている様子。名古屋から東京まで戻れるか心配だったので駅員に確認すると「下りは遅れているが上りは定時運行」との事なので指定券の変更は行わず名古屋へ向かう。「特急しらさぎ14号」は意外にも定時で米原駅に滑り込んできた。旧型の681系がくるかと思いきや新型683系がやって来て嬉しい。(写真は名古屋駅)
G車は米原からは先頭の1号車。クロの車内はとても静かで大型のシートはとても広く快適。窓の外はスノープラウでかき分けられた雪が舞う珍しい光景が見られた。
除雪車なども出動し関ヶ原周辺は大変な事になっていたが定時に名古屋駅到着。
さて、東京へ戻ろうかと新幹線の動きを確認すると、上り列車も大幅にダイヤが乱れている。米原駅で聞いた事と違う(・▽・;)
予約していた「こだま682号」の1コ前の「こだま680号」が予定より遅れて到着するのが丁度間に合いそうなので速攻、G券の変更を行いホームへ上がると列車がやってきた。
「こだま」だけどやっぱりG車は具合良い。
今回は300系。朝の700系よりは劣るがやはりG車。快適である。
名古屋を出発したのが予定していた次発の「こだま」の出発時間より遅かったのに東京にはほぼ定刻で到着。静岡あたりでは、駅に停車するためホームに進入、減速している横をのぞみが高速で通過していくという離れ業をみせてくれた。ちょっとくらいダイヤが乱れたって神業のような列車のやりくりで何とかしてしまうJR東海の神髄を見たような気がした。





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