台湾鉄道乗りつぶし&台湾4大温泉制覇



3月20日(土)

台北9:00自強1061号(266元)→10:49蘇澳新帖 徒歩(約1.5km)→蘇澳13:34 区間車2760号→

13:39蘇澳新帖14:01自強2039号(182元)→15:05花蓮15:28自強2060号(355元)→17:32台東

 久しぶりの海外で興奮したせいか4時半に目が覚めてしまう。外はまだ真っ暗。せっかく早く起きたで散歩にでも出かけてみるか。ベットから起きあがると昨夜は空だった、通路を挟んだ隣のベットに人が寝ている。夜中に帰ってきたのか!?と寝ぼけ眼で見てみると・・・なんと白人の女性が寝ているではないか!!そうか!昨日フロントのあんちゃんが何か説明していたのはこの事なのか!?ミックスドミトリー(≧∇≦)なんともエキサイティングである。

←ホテル近くの台北現代美術館
現在のレートだと100円均一よりはちょっと高め。
台北駅の北側にある巨大なバスターミナル。
ここから台湾各地へ向けてひっきりなしにバスが発着している。
 散歩後、近所のファミリーマートで朝食購入。肉髭(28元)ウーロン茶(25元)。海苔巻きの肉髭は甘めの具でちょっと期待はずれだった。
 一晩世話になった宿をチェックアウト。同室の女の子3人組を起こさないようにこっそり部屋を後にする。
巨大すぎてカメラに収まりきらない台北駅へやって来た。
 ここからが本番。まずは台湾1発目。韓国で言う所のセマウル的な自強1061号から乗ってみる。晩2分とは遅延2分。
電気機関車で客車を挟み込んだプッシュプルタイプの自強号がやってきた。
 乗り込むと車内はひどい混雑。これじゃあ指定券が取れないのも納得。
しかし、瑞芳駅で沢山下車したので空いてる席を見つけて着席。立席券でもその席の指定券を持ってる人が来るまでは座っていても良いのが台湾ルール。
 瑞芳駅までの大混雑の車内、車内通路で立っていると観光に向かうと思われるおばちゃん集団からジュースをもらう。どこの国でもおばちゃんは親切。最初はお互いに台湾人だと思っていた。が、ちょっと話すとお互い外国人と判明。おばちゃんは韓国人。同じような顔をしているから解らなかった。面白いものである。カンサハムニダである。
 貨物列車通過。数日後に乗り潰す平渓線羅東駅新馬駅、、と通過し蘇澳新帖駅到着。ここで下車。おばちゃん達にバイバイして乗ってきた自強号見送り。ここは東部幹線の駅なので頻繁に貨物列車自強号が通過していく。
 蘇澳新帖駅で下車したのはここから1駅だけの盲腸線、蘇澳駅間の乗りつぶしと蘇澳温泉入浴を兼ねての事である。蘇澳新帖→蘇澳行きの列車は30分くらい待てば来るのだが大した距離もないので歩いてみようと思う。
 駅裏口から歩き出すと白い石の山発見。ここは石灰岩や大理石などの産出で有名らしい。
駅前には大きな工場が林立している。
踏切を渡り国道へ出る。
国道9号線へ出た。
国道と並列して線路が走っており丁度、上行きの普通列車がやって来た。
寄り道しながら30分で蘇澳の街へとやってきた。
 街にはいろんな個人商店がある中、釣具店発見。自分には使い方の解らない物が沢山売っていたが、その筋の人だったら「萌え」であろう。
 台湾ではバス停のいたるトコにこのような広告が張ってある。綺麗な姉さんが携帯してる感じが何とも怪しく何の広告なんだろう(・ ・)?と気になる(^_^)
 温泉街の入り口が見えてきた。350公尺と書いてあるのは350m。ちなみに350公里だと350km。
温泉到着。
 入り口に料金表。まず、門票ってのは入場料金。全票が大人で半票が子供。
次に家庭浴池ってのは貸し切り風呂って事みたい。冷泉と冷泉+温泉で料金が別れている。今日は暑いので冷泉だけでも良いかなとか思ったがとりあえずフル装備の温泉付き200元にしてみる。
 チケットを購入し施設内へ進むと貸し切り風呂の受付があり、そこで半券を渡して個人風呂へ案内される。
 扉を開くと奥に源泉かけ流しの冷泉、手前の浴槽が温泉となっている素晴らしい貸し切り風呂が待っていた。入る前に係員のおじさんから「12:00〜12:50」と書かれた紙を渡された。どうやら制限時間50分らしい。
 各種効能があるこの温泉。炭酸を含む世界でも数少ない温泉だけあり浴槽に入ると体中に小さな気泡が出来る。まるでサイダーの風呂に入っているみたい。冷泉の浴槽は広く、かけ流しなので清潔であろうと判断し思い切り深呼吸して息を止め浴槽にうつぶせに浮いてみる。すると炭酸が体に入るのか腹が段々膨れてきてゲップを我慢しているみたいな感じになる。いくら暑いとはいえさすがに冷泉に入っていると冷える。が、さっぱりした所で温泉に入り体を温める。そして再度冷泉。これは「超気持ちいー!!」(≧∇≦)
 施設内にはプール感覚で入れる屋外施設もある。ここに入るだけなら時間制限もなく50元でOK。
 今回入浴した「蘇澳観光冷泉」は入り口が2カ所あるらしくこちらが駅に近い正面入り口と思われる。入場口にパンフレットが置いてあったので、受付のおねーさんに「もらいますよ」みたいなそぶり見せたら日本語のパンフレットをわざわざ出してくれた。「何でわかったの(・ ・)?」ってな事言ったら、手にしていた日本語のガイドブックを指さされた(^_^)好感触。
炭酸泉の冷泉と温泉を同時に楽しめるこの温泉、また台湾来る機会があったら絶対来ようと心に決める。
 温泉のあまりの気持ちよさに昼飯を食う時間がなくなってしまったので駅前の弁当屋でテイクアウトのランチ購入。
 蘇澳駅の位置がわからず通りがかりの女性に聞いてみる。すると「私も日本人観光客ですよ」って返答。おや失礼しました。
 ホームへ入ろうとすると改札で駅員に止められる。すると目の前でちょっと普通の列車とは違う感じの列車が出発。なんだったのだろう(・ ・)?と興味津々。
 先程の列車の隣のホームに乗車する列車が待っていた。写真を撮りに先頭車へ向かうと運転席からモクモクと煙が出ている。なんと、運転士が運転席で煙草を吸っている。ああ、良くも悪くも台湾だ(^_^) 先日JR東海の車掌が乗務員室で喫煙したらしくニュースになっていた。確かに規則は守らなければならない。しかし、その規則はそこの人々の意識から作られる。韓国でも同じような光景は見られた。両国が日本のようになるのかどうか、今後を楽しみにしていよう。
30分以上かけて歩った区間を列車だとわずか5分。蘇澳新帖駅へ戻ってきた。
 鉄筋コンクリートで造られたこの駅は大きくて立派、VIPルームも備え付けられたりしている有人駅だが利用客は僅か。
 駅前にはこのようなおおきな工場があるが人気はない。タクシーが10台ほどいてよほど暇なのか運転手のおじさんたちはみんなでトランプをしていた。
 温泉に入りのどが乾いていた事を思い出し、駅の売店でジュースを購入。炭酸冷泉に入ったのでサイダーを飲みたくなった。店員のオバチャンに「サイダーちょーだい!」って言ったって通じないよな。とか思い、一か八かでこいつをチョイス。この手の飲み物はどんな味なのか全く予想が出来ない。恐る恐る飲んでみるとドンぴしゃ(≧∇≦)サイダーほどの爽快さはないが甘い炭酸水であった。野生の勘が冴え渡っている事に我ながら関心する(^_^)V
気動車の自強号に乗り、花蓮を目差し出発。
 指定された席に座ろうとするとそこには中年の母とその娘がが座っている。指定券を示すと当たり前だが席を空けてくれた。落ち着いた所で蘇澳駅前の弁当屋で購入した弁当60元で昼飯にする。
 中身は厚揚げと豚の角煮、味付け卵、鶏肉、白菜の甘酢漬けがおかずでその下にはご飯がたっぷり。日本だと上げ底になってたりするがそんな小細工は一切無しナシ。四隅までがっちり詰め込まれた白米で満腹。これで180円はお買い得。
 車両中央部はこのような半円形の間仕切りがある。台湾だとこれは縁起物らしい。
 花蓮駅到着。それほど大きくない駅だか、駅前は沢山の人が行き交いとても活気のある駅である。時間があればここで一泊し、有名な太魯閣渓谷(タロコ渓谷)見学に行ってみようかと計画を練ってみたが時間が無く断念。次回持ち越しである。
 さすが大理石の産地だけあり駅の建物内とか駅前広場の床まできっちり大理石が敷き詰められている。
 台北を含む多くの台湾主要駅には後日訪れる予定の彰化扇形車庫を大きなパネルでPR。
最近改装されたと思われる綺麗な地下通路で次の列車が待つホームへ。
 再度、気動車自強号に乗り台東へ向かう。花蓮から南下しだすとかなりダイナミックな大自然が車窓が広がりだした。花蓮以南は非電化路線だが2013年には電化される。更に便利になるであろう。
台東駅到着。乗車してきた列車は坊寮へ向かい出発
ホーム上の時計&気温表示を見ると、もうすっかり夏だ(≧∇≦)
違和感はあるがカタカナ表記がされておりとても親切な台東駅。
台東駅は新線敷設の際、郊外へ移ったらしく駅前には空き地が広がっている。
駅前には何もなく、ホテルがある台東市街地まではバスで移動する。
バス車内から見つけた看板。リンナイってそうだったんだ!と、台湾で教えられる。
 20分で台東市街地到着。23元。バスターミナルの前で下調べしておいたホテルへ向かおうとするとおじさんに声をかけられる。どうやら今晩のホテルを心配してくれているみたい。純粋な親切心で言ってくれていると判断し後を付いていくとすぐ目の前のホテルを紹介される。なるほど、フロントも綺麗でしっかりしているホテルだが1000元らしい。特に金に困っている訳じゃないけどもちっと安いホテルがあるので丁重にお断りする。
 ガイドブックで見つけたホテルに泊まる事にした。そこは日本語の喋れるおじいさんとおばあさんが経営している。一泊500元。部屋に荷物を置き早速夕食に出ようとするとホテルのおばあさんが近所の食堂へ連れて行ってくれる。
 メニューなど解らないのでおばあさんに適当に食べたい物を伝えるとこんな感じ。ちょっと量が多かったけどこれで200元くらいだったと思う。とにかく暑くて汗が吹き出す中、ビールを水のように飲みまくる。とても美味かった。
小さな夜市があるらしいのでぶらっと散策。
 部屋へ戻る。シャワーはきちんとお湯も出るしベットはシーツも取り替えてある。しかし、夜中に腕がかゆいので目が覚める。すると左腕が蚊に刺されている。暗闇に蚊の飛ぶ音が響く。旅の疲れで応戦する気力も無い。翌朝目覚めると、左腕6カ所、顔2カ所、右腕2カ所を刺されていた。台湾の蚊もB型の血液は好物らしい・・・



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