6月23日(日)
白毛門馬蹄型谷川岳(日帰り)
土合橋登山口4:30→7:05白毛門7:15→笠ヶ岳8:00→朝日岳9:05→シャンクションピーク9:20→10:35清水峠10:45→七ッ小屋山11:35→
12:25蓬ヒュッテ12:35→武能岳13:20→茂倉岳14:55→一ノ倉岳15:15→16:00谷川岳16:05→ラクダのコル17:10→マチガ沢国道出合18:45→19:30土合橋登山口
家を2:30に出発。登山口駐車場到着4:20。知り合いの話に刺激され白毛門から谷川岳への馬蹄型チャレンジ。予定ではロープウェイを使い下山。駅までのコースタイム15時間50分。ロープウェイ最終発は17時。CTから逆算すると・・・1時10分に出る計算。自分史上最長、恐怖のトレッキングの始まりである。 | |
駐車場に着いた時にはもうほとんどの人が出発済み。今日は夏至の翌日。4時には歩ける明るさになる。しまった、もう30分早く出られた。駐車場奥の登山口から進むとすぐに分岐。右に進むと沢の左岸を道が延びている。これはおかしい。 | |
分岐に戻り左に進むと正規の登山道であった。5分のロス(≧ω≦)o | |
気を取り直しまずは白毛門まで3.1km1000mの登り。 | |
暗い森の急登を進む。 | |
対岸には去年やった3大急登の西黒尾根が見える。うーん、こっちの方が急じゃね!? | |
振り返ると遠くに大きな山が見える。 | |
鎖場あるが使わなくても行ける。 | |
振り返ると登ってきた尾根の向こうに土合駅。 | |
松ノ木沢の頭。白毛門山頂が見えた。 | |
山頂到着。今回はロープウェイ最終で下山を基準に17時までに到着するよう予定。するとCTの7割程度の時間で進まないとならない。この時点では予定どおり。 | |
対岸の谷川岳はガスってる。ここから朝日岳まで小さなアップダウンを繰り返す。 | |
白毛門から雨も降ってないのに傘をさした不思議なおじさんと抜きつ抜かれつ。なんで傘をさしてるのか聞いてみると「カメラがバカだから露出補正のため」だって。 | |
笠ヶ岳到着。設定CTより6分遅れている。休まず進む。 | |
山頂からちょっと下ると避難小屋。 | |
数人なら泊まれそう。 | |
ちょっとした雪渓あるが問題無し。 | |
おやエーデルワイスか!?と思ったが写真を撮ってたおじさんから違うよ。って指摘される。 | |
朝日岳通過。 | |
地糖が現れた。 | |
宝川温泉分岐。 | |
ジャンクションピークで百名山、巻機山への分岐。 | |
巻機山方向入り口。こりゃ無理だな。 | |
谷川岳は相変わらず雲の中。 | |
これから進む清水峠から茂倉岳への稜線。 | |
遙か下方に清水峠の小屋。 | |
JPから長い下りでJR送電線。 | |
清水峠が近づいた。 | |
白崩避難小屋。 | |
誰もいない。 | |
こっちは立派な建物だけど中には入れず。この建物は西黒尾根からも見えた。ここで設定CTより7分の遅れ。先を急ぎたい所だし腹も減ってはいないがバテ防止のためサンドイッチを食べて10分休憩。 | |
清水峠から白樺避難小屋へのエスケープルート分岐。JPからの下りで見た時、道は雪渓を横切っており踏み後は無かった。 | |
清水峠からの登り返し。この時点で20分のタイムオーバー。後半戦のダメージを考えるとロープウェイの最終に間に合いそうもない。 | |
ひと山登り上げると七つ小屋山までの稜線が現れた。先ほど小屋で休憩した時に一緒だった人が遙か先を行っている。足筋は大丈夫だが靴底のスペーサーを入れ忘れマメが出来てきて痛い。蓬峠からエスケープする事にする。 | |
小さな雪渓があったが雪は柔らかく普通に登れる。 | |
大源太山への分岐。 | |
七つ小屋山。ガスっておりすぐに進む。 | |
蓬峠への気持ちよさそうな下り。 | |
右手眼下に越後湯沢の町並みが見える。 | |
エスケープする気でゆっくり蓬峠まで下る。 | |
蓬峠避難小屋でジュース400円購入。水はハイドレーション3L+プラティパス1L背負ってきたので余裕あるがジュースは魅力的。ここで、清水峠から先行していた人に追いついた。ここからエスケープすると話すると「去年下ったけど道が崩壊していて6時間はかかるよ」との事。それなら馬蹄形をこのまま進むのと大して時間的差が無い。そうか、それなら折れかけた心を奮い立たせ予定どーり進んでみるか。 | |
旧国道への分岐。ここで35分の遅れ。ロープウェイ乗車は絶望的。もういい。こうなったら西黒尾根を下ってやる!! | |
武能岳はガスっててこの先どうなっているか見えない。 | |
武能岳到着。蓬峠からここまでの間、振り返ると山渓の表紙を飾れそうな美しい景色が広がっていた。 | |
午前中歩いてきた右手の白毛門から左手朝日岳へと広がるでかい山体。ここを歩いてきたのかと感慨に浸る。 | |
再度下る。茂倉岳はガスの中で見えず。見えなかったから良かったのかも。 | |
横にはおととしかなりヤられた堅炭尾根を通る中芝新道が見える。登山者の姿はない。 | |
武能岳からの稜線を振り返る。 | |
茂倉岳への登り、ガスってまったく展望無し。清水峠から先行していた登山者を抜かす。とにかく休憩なしでゆっくりと、だが、黙々と進む。4時15分に出発したというその登山者にこの後、会うことは無かった。 | |
やった、茂倉岳に着いた。 | |
一ノ倉岳直下に大きな雪渓がある。雪事態は溶けて柔らかくなっているのでノーアイゼンで大丈夫だがどこへ進めば良いかわからない。とりあえず高い方目指して適当に進むと足跡がありそれをトレース。 | |
すると見覚えのある景色に出た。 | |
以前来た時は大勢の登山者でにぎわっていた一ノ倉岳山頂。 | |
おー、記憶にはっきりと残る恐怖の看板。 | |
中芝新道健在。 | |
避難小屋は綺麗にペイントされていた。 | |
床も張り直されていた。この時点でロープウェイは諦めていた。蓬峠からゆっくりだがノンストップで歩くと午前中開いたCTが多少縮まっている。 | |
ノゾキからの一ノ倉沢。 | |
今日はおまけの百名山。いつも沢山の登山者で写真待ちの行列が出来てるのに今日は独り占め。 | |
天神尾根を脇目に西黒尾根へ進むと軽く雪渓。 | |
そしてながーい尾根下りの始まり。 | |
対岸に白毛門。振り返ると清水峠の小屋が小さく見えた。 | |
巌剛新道分岐。西黒はおととし登ったので未経験な巌剛新道を下ってみよう。 | |
分岐からクサリやはしごでの急降下だが進むとなだらかになりマチガ沢の水を堪能出来る。うまい。背負ってはいるけれど、天然水はやっぱりうまい。この下りで雨が降り出し、萎えた心をいやしてくれた。 | |
誰もいない薄暗い道を延々とくだり国道にでる。ああ、これで安心だ。 | |
舗装路をトボトボあるき登山口へ戻る。歩行時間15時間、総延長25km、表示コースタイム17時間ジャスト。荷物を車に載せ走り出すと周囲は真っ暗となる。ギリギリの登山であった。この後3日間、筋肉痛で変な歩き方の生活をしなきゃならなかったけどそれなりに日常生活はこなせたので多少なりとも成長しているのを感じた。 |