2014/7/10 更新
7月6日(日)
白毛門馬蹄型谷川岳(日帰り)時計回り
駐車場4:25→西黒尾根登山口4:40→ラクダのコル(巌剛新道分岐)6:20→トマノ耳7:15→オキノ耳7:30→一ノ倉岳8:15→8:30茂倉岳8:45→
武能岳9:50→10:20蓬峠10:40→七ッ小屋山11:25→12:10清水峠12:25→ジャンクションピーク14:10→朝日岳14:30→笠ヶ岳15:50→白毛門16:40→土合橋18:40→18:50駐車場
CT(時計回り):17:00 ちなみに反時計回りだと17:40
山ガール率:5% ダメージ率:70% 装備:A
6月上旬から決行のタイミングを伺っていた谷川岳馬蹄形。昨年は反時計回りでやったので今年は時計回りでやりたいと思った。葬式やら雨天により押しに押してようやく今日の天気予報曇り、により行けそうだ。1時起床のつもりが、昨夜寝たのが10時なので二度寝してしまい2時起床で半出発。朝食を済ませ道の駅に寄り土合駅を通過するとすごい賑わい。駅前広場にたいまつが炊かれ、沢山の登山者であふれかえっている。登山口への国道もたいまつが炊かれ登山者が列をなして歩いている。何なんだ!?と、車で進んでいくと、祭壇みたいなのが設置されており神主みたいな人がいる。今日は山開きだったんだ。車を駐めて出発。 | |
列車でやってきたと思われる登山者達に混じって進む。 | |
えっ、5時からロープウェイやるの!?現在4:30。あと30分待てば楽に高度を稼げる。ちょっと考える。 | |
いやいや、歩きに来たんだからロープウェイ乗ったら意味無いじゃん。西黒尾根に取り付く。 | |
ガスってて何も見えない。 | |
最初の鎖場に着いた瞬間、谷川岳山頂方向の視界が開ける。素晴らしい!一気にテンションアップ(^_^) | |
雲海の彼方に清水峠。今日はあそこまで行きそこから対面の山に取り付く周回コース。 | |
そして、対の白毛門から下る全長26km、累積標高差2,800m。冷静に考えると正気の沙汰とは思えないかも。 | |
このあたりはいつ来てもアルプス的な雰囲気でとても良い感じ。このあたりからトレラン3人組と抜きつ抜かれつ。彼らは岩場になると急に遅くなり詰まってしまう。 | |
ロープウェイで来た人達が登ってくる天神尾根。 | |
楽しく西黒尾根を登りあげる。 | |
とりあえず谷川岳山頂。 | |
万太郎山までの尾根。 | |
ノゾキあたりから見た対岸の白毛門。午後にはあそこまで行く予定。無事たどり着けるだろうか。 | |
一ノ倉岳から谷川岳を振り返る。滑る蛇紋岩で何度も転びそうになったがふんばった。今日はこのあたりが虫が一番まとわりついてきた場所だった。 | |
耳の辺りを数カ所虫に刺された。一ノ倉岳山頂到着。トレラン3人組が先に着いていた。 | |
恐怖の中芝新道にさらに注意の看板が増えていた。心配しないで、もう二度とあんな恐ろしいコースは行きません。 | |
ここからはしばらく登りのない楽なコース。トレラン3人組は「ヒャッホー!!」と叫んですごいスピードで視界から消えていった。 | |
茂倉岳山頂到着。 | |
山頂から土樽パーキングが見える。腹は減ってないけど、コンビニで買ってきた草餅を食べて空腹に備える。休憩してた男性に話しを聞くと、土合駅まで臨時列車で来てロープウェイを使いここまでやってきたとか。帰りの列車は2時発なのでここで引き返すらしい。臨時列車にちょっと萌え。 | |
白毛門。 | |
茂倉岳まではトレラン3人組と単独登山者2人の計5人が馬蹄形を回る予定で接近していた。しかし、休憩してたので5人は先に行ってしまう。下りだした時には1人が遙か下方に見えただけで他の人は見えなくなっていた。やばいぞ、危険な最後尾になってしまった。 | |
危険な中芝新道を横目にながーい下り。去年は疲労困憊の中、無心で登り続けた尾根。今年は快適な下り。しかし、下りきる手前で左膝に痛みを感じる。イヤな予感。 | |
武能岳の基部に取り付く。写真だと大した事なさそうだけど、現地でみると結構大変そうな登りなんだけどね。 | |
でも、何となく武能岳山頂に着いちゃう。 | |
蓬峠までの美しい稜線をなだらかに下る。左が新潟県、右が群馬県。JPまでずーっと県境を歩く。 | |
なだらかに下るのはいいが左膝が痛くてまっすぐに下れない(>_<) | |
これが山地図に「西尾根に入らぬこと」と記載されている西尾根。雪でも無い限り踏み跡がしっかり着いているので、間違えることはないだろう。 | |
綺麗だなぁ。 | |
蓬ヒュッテ到着。 | |
去年と同じくジュース400円購入。一気に飲み干す。去年は5L水背負ってきたけどかなり余ったので今回は3L。最終的には少し残って丁度良い感じだったが晴れていれば足りなかったかも。ここで、おにぎりを食べる。新道を登ってきたという人達が休んでいる。ここまで2時間半で登ってきたらしい。去年の話だとここから土合側へはエスケープ出来ないとの事だったのだが通れるらしい。どうするか、膝に不安があるのでここで下るか。いや、まだそこまででは無い。予定通り進もう。 | |
七ッ小屋山。 | |
七ッ小屋山頂。この辺りが今回の馬蹄形コースの中間地点。 | |
今度は清水峠まで下る。 | |
途中、小屋跡らしき人工物の痕跡がある。 | |
見えた、清水峠だ。しかし、この下りで左膝が完全にやられる。もう、前を向いて下れない。横向きで半歩ずつ下る。 | |
旧国道への分岐。あんまり踏み跡ないなぁ。 | |
東電小屋で休憩。ここで膝について真剣に考える。選択肢は3つ。道が安全と思われる蓬峠まで戻ってからの新道を下るか。道の状態が解らないが一番近く下れる旧道を清水峠から下るか。予定通り馬蹄形を完了して下るか。う〜ん、どれを選んでも辛そうだなぁ。それならJPまでの登りと白毛門の下りが辛そうだけどこのまま進もう。 | |
JPが遙か彼方に見える。あそこまでコースタイムで2時間。いけるかなぁ。 | |
無心で淡々と登る。七ッ小屋山付近を最後に人が居なくなった。コース最深部でダメージを受けており心細い。 | |
すると、遙か上方に小さく人が見えた。しかし、この足で追いつける訳でもなく、ここから前後に人がいなくなって寂しくなった。 | |
ジャンクションピーク到着。何とか登りあげた。疲れた。眠い。そういや4時間しか寝てなかった。少しの間、目をつむりゆっくり休む。そのまま寝てしまいそうになった。 | |
いつまでも休んではいられない。進まねば。 | |
300名山朝日岳到着。山頂近くに祠があり、そっちが登山道かと思い進むと道が無くなっている。山頂まで戻ると違う方向に道が延びていた。危ない。集中せねば。 | |
いくつもの小ピークをこれでもか!と、越えて笠ヶ岳到着。もう、膝が限界。 | |
笠ヶ岳を越え痛い下り。直下で中年夫婦とすれ違い人に会えて一安心。今日は避難小屋泊まりらしい。 | |
満身創痍で白毛門到着。やった!もう、下るだけだ!でも急登って事は下りも辛い訳で。ビビりながら下る。 | |
30分程下ると登ってくる人がいる。すれ違いざまに話すと、山のお巡りさんらしい。これから白毛門山頂行って来るみたい。本日2度目の白毛門で西黒尾根も1度登ってきたらしい。すごい、すごすぎる。これで安心だ。後からプロが下ってくる。安心したら膝の痛みも感じなくなってきた。いくら膝をやられていても、30分以上のアドバンテージがある訳で追いつかれはしないだろうと思っていたが、1000m看板で追いつかれてしまった。 | |
話をしながら楽しく下り土合橋駐車場に無事着いた。やった、明るいうちに下れたぞ!俺が無事下山できたのを確認すると、お巡りさんは走り去っていった。 | |
今朝、山開きしてた会場にはもう誰もいない。 | |
駐車場には我が愛車1台のみ。立ち止まると足がぷるぷる震えて生まれたての子牛みたい。歩くと両足の外側にピシピシと電気が走ったような感覚。自販機でコーラを買い一気飲み。コンビニでポカリを買って水分補給。家に戻って冷えたビールでアルコール補給。今日一日で4キロも痩せていた。その代償として、下山後3日間、毎晩両膝をアイシング。その手に詳しい知り合いの診断結果は、腸脛靱帯炎(ちょうけいじんたいえん)。階段の上り下りは横向きで歩き方もロボットのようになった。 |