百名山 登りつぶし その7・8 穂高岳・槍ヶ岳

7月17日(日)


横尾4:30→横尾岩小屋跡4:55→5:30本谷橋5:55→涸沢7:25→7:35涸沢ヒュッテ8:05→

涸沢小屋8:13→9:15ザイテングラート9:20→10:15穂高岳山荘10:40→11:55奥穂高岳12:25→

13:00穂高岳山荘13:15→涸沢岳13:35→最低コル14:30→北穂分岐15:20→北穂高岳15:30→15:35北穂高小屋

二段ベット上段が寝場所だったが暑くてまともに寝られず3時に起きる。4時に外へ出るがまだ暗い。ヘッドライトを点けて出発する人もいたが自分の装備では無理と判断し、しばし明るくなるまで待つ。満月に照らされた山々が美しい。
明るくなったので4時30分、奥穂高岳へ向けて出発。
山小屋前に建つ吊り橋「横尾大橋」を渡る。
平坦な道を進むとすぐに[屏風の頭]が左手に現れる。
多少の登りはあるが順調に進む。
 目の前山頂に山小屋が見えてきた。この時はここが穂高岳山荘かと思っていたが後にここが今晩泊まる北穂高小屋だと判明する。
 本谷橋到着。横尾山荘で用意してもらった弁当朝食をここで頂く。山荘の朝食は5時開始。そこで食べるとスローフードな俺はどんなにがんばっても出発は6時になる。その点、弁当にしてもらえば途中で食事を摂る分でも1時間のアドバンテージ。クロワッサン3個、SOYJOY、野菜ジュース・・・やっぱりご飯がいいなぁ。
本谷橋から多少の急登坂を進むと雪渓が出現。
 ちょっと歩きづらいし滑るけどアイゼンなんてなくても平気。そうそう、でも日焼け止めは必須。あんまりこの類の製品を体に塗るの好きじゃないんだけど背に腹は替えられない。昨日下山してきた人のガッツリピンク色に日焼けした顔とか腕を見ると恐ろしくて。皮がむけるぐらいならいいけど経年劣化で現れるシミそばかすが恐ろしい。そんな事気にして登山なんて出来るか!って思った事もあったが、やはりお肌の曲がり角をとっくに通過してるんだから対策施さなきゃ。今回はしっかり塗ったお陰でお肌へのダメージは一切なかった。涸沢分岐到着。左へ進む。
涸沢ヒュッテ到着。
 水が無料で飲めるではないか(≧∇≦)ありがたい。ってか知ってれば必要最小限の水しか背負いあげてこなくて済んだのに・・・
 売店がありお菓子とか売っている。それは便利だと思うけど、ここって2000m超えの山岳地帯なんだけど。すごいな日本。いや、北アルプスか・・・
こんなトコで生ビールが飲めるって凄い。
涸沢小屋方面を見上げるとカラフルなテントが沢山。
涸沢カール全景。圧巻。
涸沢ヒュッテテラスより登坂してきた方向を見下ろす。
ここにはお医者さんとか・・・
お巡りさんもいたりする。
 涸沢小屋を経由して穂高岳へ向かうが小屋上方の雪渓で道をロスト。周囲の見通しは良く目見当で進むとパノラマコースへ合流出来た。ちょっとあせったぞ。
ついに奥穂高岳(多分)をロックオン。
 反対を見上げれば涸沢岳が青空を突く。しっかし、まるで宇宙まで突き抜けるかのような美しい空だ。
ザイテングラートで小休止。そして、ここからの岩場はちょいきつかった(≧∇≦)
一気に登り切り穂高岳山荘到着。こりゃ疲れた。予定のCTになんとか乗せる。
 休憩してると山荘に岐阜県警のヘリ「雷鳥」がやってきた。何かを下ろして去っていった。山岳救助隊がアルバイトでビール運びやってるのか(・_・)?なんて思っていたのだが、後に聞いた話では重太郎新道で怪我人が出たらしくその救助にやってきたらしい。そういや、北アルプスの山小屋には「雷鳥を見かけたら場所を教えて下さい!」って張り紙が貼ってあったっけな(^_^)今年絶滅しちゃったけど富山駅にも「特急雷鳥」がいたっけか(≧∇≦)
大休止後、ザックをデポして奥穂高岳を目差す。
 と、いきなり渋滞。山荘直上の岩場は一方通行。ここで20分待たされる。みんな大声で交通整理員(登山者)の指示待ち。多少待ったら声出さないといつまで経っても進めない事をここで学習する。
渋滞を抜け身軽になった体でどんどん進む。振り返ると「槍」が見えた(^_^)
奥穂高岳山頂到着。
上高地を見下ろしたりジャンダルムにビビったり景色を堪能する。
 帰路も山荘直上で渋滞。原因は小さな子供にロープを繋いだ親子連れ。親父さん、そこまでして登りたいのかい。子供が転落したら支えられるのかい。と心の中で叫んでみる。
渋滞待ちの最中、お花発見。
名前はわからないけどかわいいな。
穂高岳山荘に戻る。
ぬるいコーラ購入。なんと400円(・▽・;)
 先程の渋滞で予定のCTより遅れ気味。歴戦の猛者の話だと14時には小屋の到着するくらいじゃないと危険だよって話を思い出す。穂高岳山荘に泊まるか迷ったが・・・ええい!北穂高岳小屋まで行ってやる!!と、気合いを入れて出発。
狭い涸沢岳山頂は大混雑なのでスルー。
奥の方に槍ヶ岳が見えてきた。明日、あそこまで行くのかと思うとワクワクする。
 直下の鎖場で韓国人ツアーの団体がやってきて全く進めなくなった。いくら待っていても譲ってくれないので「1人下るよぉっ〜」って言って強気で進む。
時間に余裕が無いのに。
お花の写真を撮る。
写真のワンショットくらいって思うけど、コレを繰り返してると結構遅れをとる。
 ガスが巻きだしたので休憩無しで進む。対向者いなくなり快適に進めるが同方向に進む人もおらず1人ぼっち。
 雷が鳴り出した。マズイ。北アルプスの午後の歩行は自殺行為ってくらいの事がどっかの本に書いてあったのを思い出す。
 それなのにこんな仕打ち。するとガスって見えないが後方の尾根で「ゴゥオオオー」と低い崖崩れのような轟音と男性の叫び声が聞こえる。おいおい何なんだよ、恐ぇ〜よ(≧∇≦)
テント場を見下ろしながら通過し北穂分岐到着で一安心。
雪の階段を上がるとすぐに北穂高岳山頂到着。
山頂からすぐ下に山小屋の屋根見える。
本日の宿到着。
 今晩の寝場所はここ。知らない兄さんと隣どうしの一区画。今夜も二段ベット上段。屋根小屋組の梁が低く何度もそこに頭をぶつけて怒り心頭。
荷物の整理を済ませ落ち着いたのでジュース購入。ここは300円だo(*^^*)o
生ビール800円。こんなトコで飲めるなんて・・・最高だo(*^▽^*)o~♪
 17時〜夕食開始。混んでるので2回転目17:45〜で頂く。ここは日本一高い山小屋って割り箸袋に書いてあった。生野菜があるのには驚いた。嬉しい。豚肉の生姜焼きもしっかり味付けしてあり、パスタはほのかなガーリックな香り。ご飯はちょっと柔らかめだしみそ汁はダシの付け方が甘かったけど大変満足。
 この時期、陽は長くまだ外は明るいので小屋のサンダルで北穂高岳の山頂から周囲を眺める。静寂に包まれた山頂は少しの風の音しかしない。時々、ジェットが高空を通過する。幻想的な大自然の中、その余韻に酔いしれる。
小屋へ降りると先程まで賑わっていた展望テラスには誰もいない。
 そのテラスから再度常念岳方向を眺めると大きな雲がゆっくりと流れている。美しい。3,000mの高所で静かな夜を迎える手前の一瞬の静寂。秘境駅を目差していた時の感じにも似た孤独感。とても心が落ち着く。これはハマりそうだ。



次の日へ



トップページへ
inserted by FC2 system