三連休パスを使い函館及び北東北を巡る旅

7月15日(日)
函館→八戸→仙台→福島→峠→米沢→福島→仙台→盛岡


      宿泊したビジネスホテル           北海道ではメジャーなコンビニ、セイコマート             日曜日は休みの自由市場

 今日も予定が目白押しなので5時起きで6時にホテルチェックアウト。函館名物の朝市へと繰り出す。本来であれば評判の悪い、駅前朝市でなく自由市場へ行きたかったのであるが、残念ながら日曜は休みなので駅前の函館朝市へ行く。



   早朝、路面電車軌道を検査する保線員  前ビルには北海道新幹線早期開業を願う横断幕      函館駅前の朝市

 朝市は観光客で賑わっている。市場内を散策してみて、適当な食堂に入り海鮮丼を注文する。元気なおばちゃんが愛想振りまきながら接客している。注文すると同時に丼を作り出す。ふと厨房を見ると冷凍庫から冷凍物とおぼしき食材が次々と出てくる。いやな予感。「おまち」いか、うに、いくらが入ったその丼は全く新鮮味に欠けがっくり。旨味などあった物ではない。曜日をずらしてでも自由市場へ行くべきだったと後悔する。



    海鮮丼を注文してみた               ペアガラスの特急スーパー白鳥10号        江差線内、貨物列車とのすれ違い


 朝食を済ませた後、海鮮物街をぶらついていると、列車の時間が迫っている事に気付く。駅へ急ぐ。函館へ来たらチーズオムレットを買おう、と決めていたのに時間が無く、駅内土産物店での買い物を断念。予定のスーパー白鳥10号7:00発へ乗り込む。



青函トンネル最深部7:59通過。緑・青のライトがある    青函トンネル本州側出口8:10         前面ガラスに付着した水滴が邪魔だ

 スーパー白鳥は、先頭車両貫通扉から、全面展望が独り占め出来る事はリサーチ済みだったので、ちょこっとシートの感触を試した後、早速先頭車へ向かう。ライバルがいるかどうか心配だったのだが、いない。ラッキー。函館から八戸までの3時間、このベストポジションで立ちっぱなしで萌えまくる。江差線から津軽海峡線へ入ったあたりで濃霧によりガラスに水滴がつき撮影が難しくなってくる。ワイパーがついているので、運転手に言えば動かしてくれるのか?だとしてもそんな事頼む勇気ないし・・・八戸に着くまでこの問題は解決出来なかった。(後日、このワイパーは手動で勝手に動かして良い事が判明(泣))貫通扉向かって左上で運転手がガシャガシャ、マスコンを操作している音が聞こえる。それだけなら良いが、前方に青信号が見える度に「Go!」と裏返ったハイトーンな叫び声が聞こえる。仕事熱心なのは良いが、この運転手、頭大丈夫!?壁一枚隔てたトコに客がいて、その声が聞こえている事をわかった上で叫んでいるのか?それともJR北海道ではこれが規則なのか!?(笑)いろいろ考えてしまった。この叫び声はJR東と運転手が交代する蟹田駅まで続いた。


 
   八戸駅より新青森駅側を見る            はやて10号でとりあえず盛岡へ         シングルアームパンタグラフっちゅー事は!? 

 八戸駅着9:54。ここからはやて10号に乗り込む。ふと屋根に目をやるとシンプルなパンタグラフが。やったーE2系1000番台だ!フルアクティブサスの味見をするため最後尾の車両へ乗り込む。乗車率は20パーくらいでガラガラ。八戸→盛岡間は指定券なくとも乗車できるので、指定券持った人が来なければ着席可能。八戸出発後、指定券持った人が来ない事を確認し着席する。乗り心地は・・・うーんセミとフルの違いなんてやっぱわからん。とにかく、上質なのは確かである。

注:平成9年にデビューしたE2系。東北新幹線八戸延伸開業に対応して平成12年に登場したマイナーチェンジ車がこの1000番代。「は
  やて」「あさま」は共にE2系であるが「あさま」は旧式0番台の運用のみ。「はやて」には0,1000番台両方の運用がある。各々形式
  及び混合編成での運用アリ。見分け方としては、普通車側窓が「あさま」用E2系が「1列1窓」、「パンタグラフカバー装着」に対し、
  「はやて」用では幅広窓を配して「2列1窓」、「シングルアームパンタグラフ」などである。



 
 やったー!!1000番台だ                 盛岡でこまち10号に乗り換え              んっフットレストが付いてる(‘ー‘;)?  


 はやて10号の指定は取れなかった。そこで必殺の「はやて→こまちスライド乗車」をかます。なんとか「こまち10号」の指定は取れたので、盛岡で「はやて」後方へ連結する「こまち」へ乗り換えし仙台を目指す。自分の中では「はやて」より「こまち」は快適性は落ちる印象だったので期待していなかったが、乗車してみるとこの「こまち」何かが違う。ん?フットレストが付いている。あら、ドリンクホルダーが付いている。いままでの「こまち」と何かが違う!どうやら、今回乗車した車両は2002年増備車のR18編成。フットレスト、座面スライドにカップホルダーが付いている新型車両らしい。ちなみにこまちは登場当時は現在の全席指定車両でなく自由席があった。ちなみにシートピッチは元々「指定席」の車輌は980mm、元「自由席」車は910mmと、若干の差がある。リクライニングの角度も差が付けられているらしい。
 モケットが「ブルー」の席は元自由席車(16/15号車)。「ブラウン」の席は指定席車(12/13/14号車)。指定券を買う際は、当然12・13・14号車がお得なので豆知識として覚えておいて損は無いと思う。


 
今回はスジャータ(バニラとストロベリー味有り)         仙台からやまびこ52号で福島へ         米坂線で峠駅を目差す

 ひと通り「こまち」チェックを済ませた所で、車販アイス(260円)にて一服。前回ほくほく線で食べたアイスの味が忘れられないので、また購入してみる。が、前回の小岩井農場アイスクリームよりさっぱりしている。濃厚な味が好きな私としては、ちょっとがっくりであった。仙台に11:24着。仙台と言えば牛タンなので、駅ビル内「牛タン通り」でも行って食べてみようか、とも思った。が、お手軽さで人気のその通りは行列が出来ていて、とても次の「やまびこ」までの1時間では間に合いそうもないので断念する。ちゃちゃっと在来線構内のソバ屋でなぜかカレーを食べて、E2系0番台、「やまびこ52号」12:20発で福島駅へ移動12:42着。在来線ながら山形新幹線と軌道を共にする為、標準軌道に改軌された米坂線に乗り換え、秘境駅「峠」を目差す福島発12:54。折しも台風4号が関東に接近中である。今朝出発前にTVで確認した所では、関東はそれにやられているみたいであるが、東北地方は大丈夫であろうと思っていたのが甘かった。このあたりから、かなり強い雨となってきた。



       秘境駅「赤岩」通過                 スノーシェッドに覆われた板谷駅               念願の秘境駅「峠」到着13:23


 数年前まだ非鉄の時、ただ何となくぶらりと山形新幹線に乗り出かけた。通過する時ふと気づいたこの駅。秘境駅などという言葉も知らなかったこの時から、何か気になっていたこの駅。半年前に通過した時、名物「峠の力餅」を買えなかったこの駅。念願叶いやっと下車出来た。こんな実用性がないマニアックな駅に横殴りの雨が降る中下車するのは当然自分だけだろうと思っていたら、若い女性の2人組、数名の家族連れ、同業者とおぼしき2名の男性と、多数の降車があり、残念だった。自分の事はさておき、どんな目的で下車したのかとっても疑問であった。



    スノーシェッドに覆われた峠駅          まったくヒト気の無い福島、山形県境付近にあるこの駅を「つばさ」が通過して行く

 前回は売り切れの為か現れなかった「峠の力餅」の売り子が登場し、下車した客が購入していた。昼飯で食欲が満たされていたので私は買わなかった。列車が出発し、買い物を済ませた客がホームからいなくなると、シェルターを叩く雨の音のみの静寂な空間となる。次の下り列車が来るまでの3時間ゆっくり見学しよう。



 駅構内から旧スイッチバック引き込み線を見る    その先の引き込み線シェッド、奥はトンネル シェッド脇から現役路線山形方面を望む

 元はと言えば蒸気機関車が走っていた時代、燃料の石炭と水を補給する為に作られたこの駅。地名すらない山奥なので駅名もそのままずばり「峠」。すごいネーミングである。本線が通過する現役のシェッド内を見学した後、スイッチバック引き込み線へと移動。と、ここで屋根から出た途端台風の洗礼を受ける。旅に出る時は極力荷物は少なくがモットーの自分にとっては携帯傘など持った事も無かったが、さすがに今回は用意してきて正解だった。それを広げて引き込み線へと繰り出すがいきなり風に煽られて傘がひっくり返りトロフィーのような形になってしまう。台風中継のニュース映像では良く見かける光景だが自分でなったのは初めて。笑っちゃったo(*^^*)o本線シェッドと引き込み線シェッドの間には盛土と巨石がありこの間を使用する気が無い事を物語っている。引き込み線シェッド脇には新幹線用交流電源変電設備の建物とおぼしき施設があり、その脇に引き込み線の旧ホームが横たわっている。



以前使用していた引き込み線軌道。もちろん狭軌 峠の力餅を販売している店。駅から徒歩1分 走行する400系つばさがこんな間近で見られる

 いくら好きで来たとはいえ、何もないこんな山奥でしかも台風の脅威が迫っているにも関わらず一眼片手に横殴りの雨の中、写真を撮っている自分。なんて物好きなんだろう。と同時に、平和だな。幸せである。引き込み線シェッドまで往復しただけで、雨でびしょ濡れになる。と同時に体温を奪われているせいか寒気がしてくる。



駅ホームから外に出るにはこの踏切を渡る   つばさが来るとその踏切が鳴って知らせてくれる     60パーミル??ってそんな訳ないか


 一通り見学し終えてホームにいると、高そうな自転車を抱えた集団がやってきた。折りたたんで袋にしまっている。そうやらそのまま列車に持ち込む準備をしているっぽい。何本となく通過する「つばさ」をホーム上からデジカメで動画撮影などしながら、迎えの列車まで新幹線と戯れていた。と同時に、「この雨で列車が止まっちゃったらこんな山奥でどうしよう」などと弱気になるぐらい強力な降雨であった。



    E3系1000番台の「つばさ」                ほら、1000番台でしょ(^_^)          400系「つばさ90号」で福島駅まで戻る

 迎えの普通列車に乗り込み峠駅(16:34発)を後にする。外はもの凄い雨。米沢駅にて下車17:25。今来た路線を今度は新幹線「つばさ」17:25発で戻り、峠駅を通過して福島駅(18:03着)へ向かう。濡れた服のせいで体温が低下。暖かい飲み物が欲しくなる。車販のコーヒーが欲しかったがそんな時に限って来ない。来たのは福島駅到着手前。残念ながら諦める。

           

やまびこ61号 やまびこなのに1000番台だ!    はやて27号、はやてなのになぜか0番台(・▽・;)    やっと買えたホットコーヒー

 福島駅で再度やまびこに乗り換える(18:03発)。またまた1000番台。20分で仙台(18:32着)到着。すかさず後続「はやて」に乗り換え(仙台発18:38)今夜の宿泊地、盛岡へと舞い戻る。その車内でやっとNRE登場。盛岡到着10分切ったら買うの辞めようと思っていたら13分前に車販のねーちゃんがやってきた。微妙なタイミングだ。有機栽培豆使用のホットコーヒーを買う。ポットからカップへ注ぎ「300円です」(^_^) ビールより高いそのコーヒー、どんだけ旨いの!?って思うが全然普通。料金設定意味不明。このメニューがよく存在していられると思う。多分違いのわかるヒトがいるんだろうなぁ。盛岡に19:22到着。その頃には雨も止んでいたので、ホテルまでは濡れずに済んだ。あー疲れた(。>0<。)



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