土日きっぷで行く一泊二日、ちょっと新幹線、JR東日本特急のりまくりの旅

6月10日(日)
酒田→新潟→越後湯沢→直江津→長野→松本→甲府→新宿→成田空港→大宮→高崎→帰宅


 
早朝の酒田駅前ロータリー                  特急いなほ2号新潟行き                  早朝の車内はガラガラ

 早朝の酒田駅は数台のタクシーと同業者と思われるあけぼのから下車した数人の人影しか見えない。駅前のコンビニで朝食を買い駅前をぶらついてみるがこれといって目新しい物もないので、始発の「特急いなほ」の乗り込み朝食のサンドウィッチにかぶりつく。乗客は1両に数人でガラガラであった。


  
 線路脇に事故の慰霊碑が建てられている      早朝の日本海。12時間前は太平洋を眺めていたのに  新潟よりE1MAXとき310号

 酒田を出るとすぐに第2最上川鉄橋を渡る。2005年12月25日に起きた特急「いなほ14号」脱線事故の現場を通過する。線路脇には慰霊碑が建てられていた。すかさず亡くなった方の冥福を祈る。どんよりした空の元、羽越本線を南下する。途中あつみ温泉あたりから日本海が近くなってくる。だんだんとzzz気が付くと新潟駅手前であった。睡眠をしっかり取ってスッキリした所で久しぶりに新幹線に乗り換える。ゆったりし広いE1MAXの車窓から延々と続くコシヒカリ達の成長ぶりを眺めていた。


      大好きな駅ソバ!                  越後湯沢駅にて「特急はくたか4号」へ                貫通扉連結


 越後湯沢からは初のほくほく線特急乗車。会社名は「北越急行」。JR北越北線として開業する予定だったが、旧国鉄の財政難の為、工事が途中で凍結されていた路線。踏切の有る在来線の場合、最高速から急ブレーキをかけて600m以内に停車しなくてはならないという規則が国土交通省にある。このため最高速度は130km/hに抑えられている。これが現在のブレーキ性能の限界。しかし、ほくほく線には踏切が無いので例外的に160km/hが認められている。ほくほく線自慢の在来線最速の160km/h「特急はくたか」がどんなもんか楽しみだ。できれば北越急行所有、赤い塗装の車両に乗りたかった。が、ダイヤの都合上残念ながらJR西所有の681系(サンダーバード!?)に乗車する事となった。まあ中身は同じだからどっちでも同じっちゃー同じなんだけど。座席指定券は取ってあったが喫煙車両があるらしいので貫通扉を抜けて自由席の喫煙車に着席する。JR東が全車両禁煙になってからまだ半年しかたってないし、「のぞみ」ではまだ喫煙可なのだが、この列車も中でタバコが吸える事が嬉しかった。越後湯沢から十日町までは上越線のバラスト軌道を走行し、十日町から大きなカーブを描き専用のスラブ軌道に乗り六日町を目指す。ほくほく線内は全線単線なので赤倉トンネル内には対向交換用の信号場があるのでトンネル内で上り列車待ちがある。そのトンネル内にある秘境駅の美佐島を通過。そんなこんなで十日町までは大した速度は出なかった。


       秘境駅美佐島通過!                  新幹線と違いアームレストからテーブル出現          二本木駅SB終点部分

 十日町を出発し薬師峠トンネル内にも信号場があった。甘い物が好きなのでこのあたりで車内販売のアイスクリーム(260円)を食べてみる。小岩井農場産。とってもコクがあっておいしかった。このあたりからどんどんスピード上がり途中の無人駅をガンガン通過しまくる。耳ツン発生。あっという間に犀潟駅を通過し直江津に到着。直江津からは特急車両を使った普通列車「妙高」に乗り換え。要は鈍行なこの列車、高校生が乗り込んできて非常にやかましい。途中、二本木のスイッチバックなどを越えて長野へ向かう。妙高高原あたりからまた爆睡してしまう。


     L特急ワイドビューしなの12号            日本三大車窓の一つ姨捨駅付近からの眺め       あっちゅー間に到着

 長野駅で「ワイドビューしなの」に乗り換え。篠ノ井線に入り篠ノ井駅を過ぎたあたりから標高が上がりだすと、振り子式の車両は右に左に車体をくねらせながらコーナーをガンガンクリアしていく。自由席の先頭車両に乗車した。他の特急みたいに運転席との仕切りの壁がないので前面展望丸見え。乗り心地、眺望共に抜群である。但し、車体のデザインはイマイチ。JR東海の在来線すべてに言える事だが。篠ノ井線はスイッチバックの駅が沢山ありすべて見学したいおいしい路線である。後でゆっくり駅見学で来てみたい。西条駅を越えると第三、第二、第一白坂トンネルを越えて明科駅へと続く。昭和63年に開通したこ3つのトンネルは全て直線で結ばれ複線断面、スラブ軌道でロングレールと高規格な考え方で造られていた。なかなか萌える路線であった。


    
E257系「あずさ20号」                       遅めのランチは好物の酢豚               E351系「スーパーあずさ22号」

 当初の予定だと松本駅で「スーパーあずさ」に乗り換えいっきに新宿へ向かう予定だったが、時刻表をよく見るとその前に出る「あずさ」に乗って甲府で乗り換えれば1度で2度おいしい。予定変更。ノーマル「あずさ」で一路、甲府を目差す。こちらの車両、さすが新しいだけあってカラフルな内装と広い車内空間で快適である。乗車率80%のほどよい感じで甲府に到着。松本駅で名物駅弁「とりめし」を喰らう予定だったが車販では売り切れ続出だったので、甲府駅ビルにて遅めのランチ。腹一杯になった所で本命の「スーパーあずさ」へ。こちらは大混雑。が、きちんと松本からの指定券を取得済みなので難なく着席。乗車した瞬間、窮屈。この車両も制御付き自然振り子式構造であるが天井へ向かい斜に狭まる断面に圧迫感を感じる。これは東海道山陽新幹線500系→700系の流れを感じてしまう。いずれE257系にその座を譲る事になるであろう。車体をコーナーでは内側に傾けながら新宿へ向かい快走する。食欲達成によりまたしても爆睡してしまい、気が付くと新宿駅に到着していた。


  
 A特急料金適用の成田エクスプレス39号          センターで向かい合い状態に配置されたクロスシート     飛行機みたいに現在位置を示す

 眠気まなこをこすりながら新宿駅で乗り換え。次は「成田エクスプレス」。これほど乗り換えしていると何が何だかわかんなくなってきた。疲労度も高まってくる。他の特急とは異彩を放ちブラックアウトされたの窓を持つこの列車も楽しみである。もちろん初乗車。乗車率50%。見事に進行方向向きのシートしか着席していない。ヨーロッパでは主流らしい特急のクロスシート向かい合い配置。どうやら日本人には向かないのであろう。全席指定のこの列車、多分マルス501システムが発券時に進行方向席優先に発売するようプログラムされていると思われる。新宿を出ると新宿湘南ラインの軌道を走り、大崎から山手線内回りを走る。品川から横須賀線のラインを使い東京駅地下ホームに停車。東京駅を出ると一気に成田空港第2ビルまでノンストップ。千葉駅すら通過してしまう。千葉県民からクレームは出ないのだろうか(・▽・;)成田駅を通過後右手に巨大なイオンを見ながら、頓挫した成田新幹線用の専用単線高架スラブ軌道に乗り成田空港内へ進入していく。完成していれば日本の素晴らしき鉄道技術を世界に知らしめる絶好の路線であったのに、国益の意味を理解出来ない輩の反対で日の目を見る事の出来なかった夢の路線。夢の残骸としてこの路線と京葉線は使用されている部分はあるが・・・残念でならない。


  
  新幹線用に造られた為、在来線発着の駅とはとても思えない贅沢な作りの駅である             ホーム端より空港第2ビル駅方面を望む

 成田空港駅到着。端から端まで歩いてみるがとにかくでかい。16両編成の新幹線を受け入れるだけのキャパを持って造られている為か在来線ではかなりもてあます異様に長いホームである。折り返しのN'EXに乗車するまでの20分弱、駅内を見学してみた。外国人が沢山いるのもこの駅ならでは。と、突然中国人らしき男性に英語でしゃべりかけられる。「@§#☆¢∴⊆‖スモーキン?」んっ!?こいつ、たばこ吸いたいのか!俺も吸いたい!!英検3級の実力が火を噴くぜ!!と思ったのもつかの間、最後の単語しか解らなかった。が、それで十分だった。「えぶりすぃんぐ、のーすもーきんぐ」鋭く決まったぜo(>▽<)o中国人はそそくさと車内へ消えていった。


 
新幹線用に造られた長大なホーム            折り返し成田エクスプレス40号大宮行き

 成田空港駅を後にして復路は大宮までの通しで乗車する。外は真っ暗で乗り鉄には寂しい限りである。東京駅でほとんどの乗客は降りる。終点大宮に着く頃にはほとんど客はいなくなっていた。大宮から「あさま549号」に乗り高崎へ。吾妻線最終列車の乗車し、雨の為遅延したが何とか帰宅。今回はかなり疲れた。お疲れ様、自分。

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