青春18きっぷを使い5泊6日で大畑駅、餘部鉄橋をめざす旅

3/18(日)

八代→大畑→吉松→隼人→鹿児島中央→都城→南宮崎→延岡

       
朝一番の列車で八代駅出発!まだ、真っ暗o(>▽<)o          途中の駅にて列車交換の為、下車できた。

 3日目、睡眠時間4時間しかなかったが、5時起床でネットカフェを早々に引き上げ、コンビニで朝飯を買う。真っ暗の早朝にぽつんとひかるローソン。なんて便利な時代なんだろう。朝一番5:50発の八代発人吉行きに乗り込む。同じ雰囲気を醸し出す同志らしき人がちらほら八代駅に集まり出す。中には、若い女の子が一人で旅していたりしてちょっとびっくりした。


      
 さすが、元鹿児島本線の駅だけあって長大なホーム              朝日を浴び駅前にて気持ち良い朝

 走り出して10分もたつとだんだん空が明るくなってきた。列車交換で途中の一勝地駅で停車。時間があったのでホームの外へ出てみる。朝靄のかかった球磨川が美しい。


   
 駅前には綺麗な球磨川の流れ              秘境駅の那良口                                 那良口駅ホーム    


 
 列車交換の為停車していると対向車が。        特急が現れた                            八代駅から乗車して終点の人吉駅

 人吉駅に7:10分着。ここで乗り換え今回の旅の目的のひとつである大畑駅を目指す。と、乗り換えする前に、真幸駅の入場券を購入する。160円/枚ナリ。人吉駅発7時19分、ディーゼルエンジンが唸りを上げ、急坂をガンガン登っていく。15分程で秘境駅大畑に到着。下車しよう立ち上がる。一両しかない車両に乗客10人程度。何もない山奥の無人駅で降りようとする者に対して、容赦ない視線が向けられる。変人確定(>_<) が、降りてみてそんな小さな事は吹っ飛ぶ。素晴らしい雰囲気の駅だ!



そして、ついに主目的地の一つ、大畑駅着7:34      乗ってきた列車がスイッチバックへ進入     せーの、で勢い付けて登っていく。すごい勾配

 この駅こそ、急勾配区間に鉄道を通そうと先人が知恵をしぼり造った日本で唯一ループとスイッチバックを有する駅である。とりあえずは、コンビニでゲットしたおにぎり食って活動開始。カラスとスズメの声しかしない。


  
スイッチバックの東端側                     で、そこから望む人吉盆地                  反対側のスイッチバック終点

 朝日がまぶしい。半径数キロは、私以外の人間はいないであろう。茂みから「ガサッ」っと音がすると「ギャァ」っと振り返りイノシシでも出るんじゃないかとビビりながら周辺散策。



今後も使われる事は無いであろう分岐器        蒸気機関車が走っている頃使用されていた湧水   時代を感じる駅名表

 まずは、SB東側へ向かう。人吉盆地を見下ろし、再び駅舎の方へ戻ってくる。


 
左奥が人吉駅。手前に大畑駅。中央奥がSB引き込み線。でそれを逆側から撮影。右奥が矢岳方面     SLの動力、水を補給する給水塔

 次に駅舎を越えて西側へ向かう。さっき人吉より登ってきた線路が急勾配で敷設されているのがわかる。複雑なポイントで駅よりバックした列車が、再度助走を付けて矢岳へと登っていく線路もかなりの勾配だった



    味のある大畑駅舎                     駅舎裏側。手前にトイレが見える            駅舎内には来訪者の名刺が沢山

 スイッチバックの両端まで歩き、駅ノートなどを書き込んでみる。駅舎内に名刺が貼り付けてあるがあいにく持ち合わせていないので、適当な紙切れに書き込み貼り付けてみた。そんなこんなしているうちに物好きな人がちらほら、車でやってきては見学して帰って行く。後続の「いさぶろう1号」が来るまでの3時間弱、みっちりこの駅を堪能した。


 
いさぶろう1号到着10:21発                 落ち着いてオシャレなレトロ調の車内        写真中央部、左に曲がる線路の先が大畑駅   

 この「いさぶろう1号」はアテンダントの女性が乗車していて駅弁や飲み物、おみやげの販売、また、観光アナウンスなどを手がける。しかし、普通扱いの列車なので青春18でも乗車可能。但し、ほとんどの席が指定で、自由席は4〜5人分くらいしかない。私は指定券は購入しなかったが、心配性の人には購入を勧める。大畑駅を出発するとスイッチバックから大きくループ状の線路へと進入する。ここが日本で唯一、SBとループが併用されている区間なのである。萌え萌え)^o^(
ループ1個目のトンネルを抜けると左手下方に先ほどまで滞在していた大畑駅を望む事ができる。う〜ん不思議な感じだ(^_^)


  
         秘境駅矢岳到着               人吉市プロデュースのSL展示館を見学D51     三大車窓の一つ。えびの高原を望む

 いさぶろう号は観光列車なので、各駅で数分間の停車時間を設けてあり駅周辺を見られるように時刻を設定してある。矢岳駅は併設してあるSL展示館などを見学出来た。また、矢岳→真幸駅間には日本三大車窓の一つ、矢岳越えがあり素晴らしい景色を楽しむ事が出来た。その区間にさしかかると列車は徐行して観光案内の放送がある。



    真幸駅のSB用構内                   真幸駅舎。個人文庫が開設されていた       昭和47年の山津波で大きな被害が出た記念碑

 そうこうしている内に次も秘境駅の真幸到着。ここまで、秘境駅B連発。しかし、乗ってる車両のせいかその雰囲気をあまり感じる事は出来なかった。その駅名が縁起の良さで人気の真幸駅。この駅では買えない入場券はさっき人吉駅ですでに購入済み。ちなみにこの先の吉松駅でも買えるらしい。


  
    これが幸せの鐘                        もちろん3回鳴らした(ホントはもっと・・・)   車内にモニターが設置されている

  真幸駅を出発後、車内のモニターで、この先の第二山の神トンネル内にて、戦時中轢死事故が起きた事について放送が流れた。トンネル手前には復員軍人殉難碑が建っていた。合掌。



吉松駅まで降りると暑い11:16着                 駅のすぐ脇に展示してあるC55                この車両で隼人を目差す

 吉松駅で「いさぶろう」から隼人行き各駅停車11:49発に乗り換える。



 秘境駅、表木山                              隼人駅舎                      この列車で隼人より鹿児島中央へ

 途中、秘境駅の表木山を通過し隼人に到着12:40。腹減ったので駅前のJAにて寿司を購入。隼人駅で食べようと思ったが、話し好きな地元のおばさんにつかまりタイミングを逸する。隼人発13:04 まだ寒い群馬から出てきた私にとっては暑く感じたので半袖になっていると、そのおばさんに寒くない?って心配されてしまった(・▽・;)


        
秘境駅、竜ヶ水 裏山で平成5年に土石流が発生した            復旧後の崩壊面                   新幹線開通で新しい鹿児島中央駅。
                                                                           上部に新幹線用トロリ線が見える

 秘境駅竜ヶ水を通過し鹿児島中央駅へ13:43着。ここで2時間ほど空き時間をとってある。目的は・・・もちろん、初の九州新幹線「つばめ」と戯れる為である。


 
入線してきた「つばめ」を礼で迎える清掃員達       サイドロゴは細かい字が沢山(。>0<。)                車内は木が目立ち落ち着いた雰囲気

 入場券を買い早速新幹線ホームへ上がる。島式2面4線のホームは、発着時以外は閑散としている。新しく綺麗なホームに、これまた新しい新幹線がやってきた。九州新幹線つばめ800系。東京駅になら0,100系を除くすべての新幹線が見られるが、この列車だけはどうしても九州へ来なければ、いまのトコ見ることは出来ない。数年後、新八代→博多間が接続すれば、この列車も東京駅まで乗り入れる事もあるのだろうか。



基本は700系を使用した車両「つばめ800系」      列車発車後のホームは閑散としている                2種車止めが設置されている

 その骨格は700系を踏襲しているらしいが、外観からはそれがわからないデザイン。こっちのJRの社長が700系の顔が気に入らなかったらしくライトを縦に配置したらしい。鹿児島中央駅は在来線と新幹線が直角に交わる線形になっている。車止めの先には桜島が見えた。


                            
                    桜島を右手に見ながら都城へ                     東国原宮崎県知事の地元、都城

 鹿児島と言えば薩摩揚げ。という事でさっき、鹿児島中央駅で食べてみた。なんと甘いではないか!好みが別れるとこではあるが、私的には嫌いじゃないって感じがした。ついでにうどんを食べてみた。つゆは透明だがしっかりダシが効いていて、関東の色の濃いつゆに慣れていると物足りないような気もするが薄口でおいしくいただけた(^_^)鹿児島中央駅を15:30発車。日豊本線を東進し、一路都城へ。17:01着。
 そして、都城駅で事件は起きた!乗り換え予定の都城発17:04の列車が駅の時刻表に載っていない。なぜ??駅員に確認すると、「本日ダイヤ改正です」そっ!そうか!!そーいえば、今日は年に1度のダイヤ改正の日ではないか(。>0<。)と、思い少し焦ったが今日中に目的地の延岡に着けば問題ない。駅備え付けのダイヤ改正後の新しい時刻表を借りて本日のスケジュールの立て直しを図る。うん、なんとかなりそうだ(^_^)V



秘境駅 餅原(もちばる)こくばる!?宮崎はバルが付く!?    都城方面を見る。簡素な待合室            そして、秘境駅、青井岳

 都城駅17:46発すぐに秘境駅、餅原に停車する。その先の日豊本線はものすごい山中に突入していく。険しい山をくぐり抜け日も暮れかけた青井岳駅を通過


 
 こんなかわいらしい名前の駅があった             本日の目的地、延岡駅に20:32着

 終点の宮崎駅で乗り換えても良かったのだが、今度乗車する列車が宮崎空港発なので、一つ手前の南宮崎で乗り換えれば着席できる確率が高くなるであろうと考え、南宮崎で下車18:42。すぐにやってきた南宮崎発18:46の延岡行きに乗車し席を確保。宮崎駅まで行っていたら、そこから大量の乗車があったのでアウト。我ながら正しい選択であった(^_^)Vそこから隣の席に座った若いお兄さんと会話する。会社の研修帰りのその子はこれから日向駅まで乗車するとの事で宮崎の事についていろいろ話を聞けた。真っ暗なのと、会話が弾んだお陰で、秘境駅、東都農を逃してしまった(。>0<。)現在は山梨に移ってしまったリニアモーターカーの旧実験線の高架橋が平行して走っていた。そして、本日の目的地延岡に無事到着。駅前のホテルにチェックインしシャワーを浴びて、近場の飲み屋へ宮崎地鶏と芋焼酎を味見しに出かけたのであった。



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