2007年の夏に、東海道山陽新幹線に新型車両(N700系)がデビューするらしい。デビューする車両あればその座を奪われる車両もある訳で・・・
1996年に先行量産車が登場。翌1997年に鮮烈なデビューを飾った500系新幹線。列車形式などの知識がなく、また興味もない一般利用者にまで「500系のぞみ」の呼び名が浸透するほどの人気者。
実用性を犠牲にしてもスピードを重視したその車両。見る者全てが理屈抜きに美しいと思う流線型から織りなすその外観。なんてかっちょいいのだろう。山陽区間では今後も残るではあろうその列車に是非東海道区間を含め乗っておかなければいけないと思い博多までフル乗車の旅へとでかける事にした。

     
東京駅にて出撃を待つ「のぞみ500系」                                   今回乗車する7:50発「のぞみ」 9号博多行き


当日は、曇りであったが新横浜を過ぎたあたりから小雨がぱらついてきた。そんな車窓を眺めつつ東京駅で買い込んだ押し寿司を朝ご飯で頂いた。車両はセミアクティブサスペンションを実装している5号車の座席を指定する。乗り心地としては・・・うーん、そんなに印象に残っていないのでまあボチボチって感じか。富士山はガスっていて下半身しか見えなかった。

                     
            あっちゅー間に名古屋                                              で、新神戸

新神戸を出たあたりから、グングン加速して明らかに今までとは違うスピード感。飛行機の飛ぶような、高い金属音がして車窓の景色も目で追えないくらいの速度になる。そして、世界最速の300km/hをたたき出す!


           
ついにでた!時速300キロ                       その後、何度もこの表示が出る。  

フランス国鉄がそのプライドにかけて新幹線に対抗し開発したTGVと並ぶ世界最高速の走りで、5時間2分で博多到着。
東京駅からの1174.9キロ。平均時速235km/h 最高速の連発する新神戸→小倉間に限っては283km/h
素晴らしき日本の新幹線テクノロジー 



            
         中洲の河太郎のいか活造り定食                          宿泊した全日空ホテル 

せっかく博多に来たので食べ物にもこだわってみた。到着するやいなや予約しておいた中洲の河太郎で昼食。以前、博多に住んでいた友人に佐賀の唐津にある同店に連れて行ってもらった事があるのだが、そのうまさを忘れられなかったので中洲にある同支店にやってきた。透明なイカの活き作りはほのかな甘みと歯ごたえでとってもおいちかった。宿泊した全日空ホテルでは、11月11日の宿泊だったのだが偶然にも1111号室であり、偶然の産物ではあるがちょっと嬉しかった。

            
          夕食は「やま中」のもつ鍋                           こちらは酢もつ あっさりしていて歯ごたえも良い

ホテルで普段は入れないちょっとVIPな浴室の無料券をもらったのでそこでひと汗流した後、本日のメインディッシュのもつ鍋を食べに名店「やま中」へ移動。店に入るとすでに満席。6時に予約を入れておいたのにすでに大混雑。もつは歯ごたえがあり、鍋もうまかったがシメに入れたちゃんぽん玉が超まいう〜!!!生ビールを飲みながら、ひざがガクガクする心配をよそに完食しちゃいました。


       
         もつ鍋後にやってくる激うまのちゃんぽん                  やま中はちょっと郊外なので列車で移動
 
そうそう、「やま中」は中洲からちょっと離れていて列車で行こうと思っていた。店の予約の時間まで多少空き時間があったので博多の街を散策しながら、ちょい先の駅まで散歩する事にしてみたのだが、途中で迷子になってしまった。やっと着いた西鉄の駅。上りのエスカレーターに乗った瞬間、コロコロの付いたキャリーバックが前方遙か上方からまるで闘牛のごとくもの凄い勢いでエスカレーター内を回転しながら自分めがけて突進して来るではないか!!逃げ場は無い。身の危険を感じたが、暴れ狂いながら突進してくるそのバックをイチローも真っ青の動体視力を駆使して見事キャッチ。所有者でる若い娘。「スイマセン、大丈夫デスカ!!」私「イヤイヤ全然平気デスヨ!」紳士的な態度で渡してあげました。

      
            帰りは乗車比較の為700系を選択                         今回使用したJR東海ツアーズの企画切符        

帰りは速度を重視した500系との乗り比べの為、あえて700系のぞみに乗る事にした。乗った瞬間その空間の広さを実感した。と同時に、500系の運命も悟った。いくらカッコよくて、チビッコに人気があって、700系より最高時速が15km/h速くったって・・・・

   
       普通車指定席 グリップに握り心地良し                     夢のグリーン席 どんな人が乗るんだろう・・・

500系では天井に向かい円形断面で狭まってくる側面が700系では天井まで垂直に延びて、大断面の空間を造りだしている。全体的にゆったりしていて、窓側座席に着席しても500系のような圧迫感がない。500系だと窓脇荷物を引っ掛けるフックを使用するとその物が自分の前方視界を遮るような感じになるがこちらはそれが無い。昼過ぎに博多を出発したのぞみ、この時期ではすでに暗くなりネオン輝く東京へ18:30分到着した。

乗り物の本来の目的はいかに早く快適に目的地へ到達するかである。多少早くても鉄道を、その本来の目的にしか使用する手段としか思わない大多数の人からしてみればどう考えても700系の勝ちである。少数派の鉄道ファンにとっては悲しい限りである。
でも、大好きだよ500系o(>▽<)o


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